netabare

主にTRPGシナリオのネタバレあり感想とか

タグ「カタシロ2件]

#カタシロ #壊胎
両方のシナリオのネタバレがあります。

壊胎でF.A.N.G.に加入したPC継続で行くカタシロ、罪の味がする…………

開幕目覚めたら手術台の上にいるから「ま、マコトーーーー!!!」ってなってしまった……🤣 本当にごめんだよ お前は知らん間に身体をいじられてばっかりだな……そういう星の元に生まれた?


まぁでもPCにそんな記憶はないので……でもなんとなくすごく嫌な感じはしたかもしれないね……


しかも医者の名前が>>蛇崩<<だから余計壊胎の記憶が蘇りそうになってしまった。蛇~~~~~~~!!!!


いやぁ、でも正直、F.A.N.G.に拉致られて身体をいじられて地球を守るために戦ってくれないかって言われて「人の身体を勝手にいじってこんな危険に晒しておいてよくそんなことが言えるな!!!!」ってキレ散らかした挙句「二度とこんなことはするんじゃねえぞ。その約束を守ってくれるなら力を貸してやる。約束を破った瞬間オレは組織を抜けるからな」って言い放った男なので、
医者の懇願が始まったときからもうほぼ答えは決まっていたんですよね……、今回の場合はその「約束破ったら辞める」ができないのでどうしようかなとは思ったんですけど。


記憶がなくなっているとはいえ地球を守る戦いに身を投げうつことを決めた身なので、自分が「はい」とさえ言えば救える目の前の子どもの命のために、身体を差し出す程度の決断はできるだろう……と思ったのが決定打でした。


あとF.A.N.G.に入るかどうか決めるときも
「オレが断ったらどうなるんだ」
「その時は他の人間を探す」
「(他の誰かが同じ目に遭うかもしれないくらいなら……)」
という感じのやりとりがあったので、まあカタシロではこの質問しなかったんですけど、ここで自分が断っても同じことを続けるんだろうな……そして自分が諭したところでこの男はこの行為をやめないだろう、と思ったので、そういう理由もあった。


きっと記憶を失っていなかったとしても同じ決断をしたんだと思います。
いや、記憶がある場合だったらF.A.N.G.にかけあってもっといい方法がないか探してもらうとかしたかもしれない……バックにいる存在が強すぎるな設楽マコトって(そうだね)


~決断を迫られているときの私の思考~
私「え……?身体が変わるってことは変身できなくなるんじゃない……?いやでもマコトには壊胎の記憶がないからそこどうなのか確認できない……ッ、でもF.A.N.G.の技術力なら変身できなくなってもなんとかしてくれそう? 身体交換して帰ったらF.A.N.G.に勝手なことするな!!って怒られるのかな? いやでもマコトの身体に最初に勝手なことしたのはこいつらだから人のこと言えないよな。よし。F.A.N.G.の説得はそういう路線で行こう(?)」


マコトの身体を得たアキラくんがドライバーで変身できる可能性があるのが本当に笑うんですよね。お前もF.A.N.G.入るか?(もうめちゃくちゃだよ!)


F.A.N.G.に戻ったら、身体調べてもらって、蛇崩の居場所を突き止めて、マコトにとってもアキラくんにとってもいい方向へ進めるように技術提供とか共同研究とかしたいよ……
あとマコトはF.A.N.G入らなかった昇凜くんとも連絡先を交換して交流を続けているので、アキラくんともそうしたいんだ……


なんというか、マコトってアンパンマンみたいな精神性の男だな……と、カタシロを通って思いました。


最後に蛇崩医師に「ありがとう。君はまるで、ヒーローみたいだ」って言われたとき、ウ~~~~~~~~~てなった
マコトは自分のことヒーローだなんて思っていなくて……(F.A.N.G.加入の動機は人類を守るというより、自分より強いヤツに会いたかったという方が大きかったので)(特徴表:戦士)(あと、どうせ誰か適合者が見つかるまでこんな行いが続けられるくらいなら、今自分がこの話に乗るのが早いし犠牲が少なくて済むという打算)
それにマコトが身を危険に晒して異星からの脅威と戦ってるだなんてことは、組織の者以外は誰も知らなくて……。(一緒に戦った昇凜くんですら忘れてしまった……)
その言葉でマコトもどこか救われたのではないかなと思います。


私「私が壊胎継続でカタシロ行きたいですって言ったとき何思ったんですか?」
KP「壊胎PCを拉致るの、難しくない?って……」
私「それはそう(それはそう)」


しかもF.A.N.G.入っちゃってるからシナリオ時より強くなってるはずなんだよな……、まぁアーチェリーの試合成績が良いことを調べられたとかで、身体が強いからこそ適合率が高い(もしくは体が丈夫で使いやすそう)なのではと見込まれたという可能性もあるけど


そんな感じで壊胎継続カタシロ、すごく奥深い味になったな……と感じました。本当楽しかった。でも他の壊胎継続者にオススメするかといったらちょっと考えさせてほしいよね(PCがかわいそうなので)
ありがとうございました!!!畳む


2103文字,

#カタシロ
壊胎継続PCで行ったけど、この伏せは壊胎通ってなくても読めます。

自PCは条件付きで脳(アキラくん)に身体を譲る決断をするエンドでした。

正解のない倫理の話や自己同一性の話が大好きだからずっと嬉しかった


一応自PC(マコト)の各命題への回答をね。

【囚人のジレンマ】
黙秘する。
前提として、自分は犯罪を犯さない人間だ。(ここでは覚えてないけど、家族が法曹界の人間なのでそういう信念が根底にある)
そんな自分が犯罪を犯すとしたら、生半可な覚悟を持ってやるはずはない。
それだけの覚悟をもってしたことを軽々に自白したくはない。
共犯者も黙秘してくれるのが刑期という観点ではもちろん一番いいが、そこは問わない。
共犯者が自白したとしてもそいつを恨んだりはしない。自分が共犯者を選ぶことに失敗しただけ。
その失敗はもっとよく生きるための教訓として忘れないようにするだけ。

【テセウスの船】
例えパーツがすべて入れ替わったとしても、その船が船として機能できる間は同じ船である。
人間だって細胞が毎日変わっていくけど、だからといって昨日の自分と今日の自分が別人だとは思いたくない。
「それ」が「それ」であると認めるのに重要なのは物質的な同一性ではなく、個々人の認識。
(RPでは記憶がない設定なので例えに出すかどうか悩んでやめたんだけど、例えば、
 ひとりの人間が精神的な病気や認知症などで行動パターンが変わったとき、周りの人間は「別人になったみたい」と表現することがある。
 それは人間の目には同一であるかどうかが認識できない細胞が代謝で入れ替わったせいではない。
 その人をその人たらしめる「認識できる何か(性格とか)」が変わったせいだ。)

【臓器くじ】
提供者、臓器提供を受ける人のすべてが条件に納得しているのであれば、いいのではないか。
1人でも納得していない人間がいるならばやるべきではない。
自分が提供者になることについては、自分が健康で、この先の人生でやりたいことがまだあるうちは、納得できない。
自分が臓器提供を受ける側だったら、提供してくれる人が納得していないのであれば、受けたくない。
それは、いつかの自分が人の命を奪ってまで生き延びたことを後悔しないためだ。


まあだいたい私自身の考えと一緒です(囚人のジレンマはどうかな!?と思うけど……私はゲロるかもしれねぇ!)


脳のアキラくん
快活で純粋なサッカー少年。
マコトは進んでキッズとは絡みたがらないタイプだと思うけど、アキラくんはねぇねぇおにいさん~みたいな感じで積極的に話しかけてくれるのでないがしろにはできなかったな……
自分は覚えていないけどマコトはアーチェリー選手なので、事故で身体が動かなくなって(実際にはなくなっている)好きなサッカーができなくなってしまったアキラくんにはわりと心を寄せていたかも。
お兄さんは退院したら何がしたい?と聞かれて「そうだなぁ……外に出て運動したい」と答えるマコトに、「お兄さんは身体を動かす仕事をしてる人だったのかな?退院して何してる人か思い出したらお話しにきて」と言ってくれたので、「あぁ。お前も病室にいるばっかじゃつまんねぇだろうから話にくるよ」とお返事をしたりなど……
でもPLは「なんかこれ嫌なフラグっぽいな」と思っていた


この状況の真相を明かされたところで(SANが85あるくせにSANc失敗して7削れて発狂した)
身体を譲ってくれないかと懇願されたマコトがずっと主張していたのは、「自分とアキラくんの同意と納得が必要だろうが」という旨のことでした。


まず最初に彩都さんにお詫びするんですが
マコトの「ゲスなことしやがって」「イカれたジジイ」みたいな蔑み言葉は
ラッパーの「Hey Yo」みたいなもの、あるいはクロール水泳中の息継ぎみたいなもんなので、すいません。


医者の男に「もとに戻せるとしても、勝手に人の身体と脳みそいじくり回すだけでも許されないことなのに、
その上に身体を譲ってもらえますかなんて言われて、ハイどうぞと答える人間がいると本気で思ってるのか!?」って詰め寄ったら、
「いると信じるしかないんだ!!」「君が何不自由なく動かしているその身体を、君自身のものだと『思う』と言ってくれればアキラは助かる。それは許されないことか」って返されてPLは本当に「ウ~~~~~~」でしたよKP。


アキラくんは自分の状況を分かってるのか、これから医者が何をしようとしてるのか分かっているのかと尋ねたら
「そんな残酷なことを9歳のこの子に教えたら壊れてしまうかもしれない、だからできない」「この先も、私からは告げることができない」と言われて
ssssssッスよね……になっちゃった私(と相変わらず怒っているマコト)


最終的には、医者に
「条件を呑め。身体は譲る。その代わり、然るべきときが来たら、自分がアキラに本当のことを告げる。この条件を呑めないなら譲らない」と告げて、医者に承諾してもらい、暗転……という感じでした。
結局身体が機械になったかどうかはPLにゆだねられるようだけど、私は機械になったんじゃないかな~と思います


なんというか、他のシナリオでもこういったことについて問われることは何度かあって
そういう例も含めて考えると、どうも私はアイデンティティの問題については、「当事者たちの間に了解、もしくは共通の認識があるか」「当事者たちが本当のことを正しく知り、正しく理解し、納得しているかどうか」を重視してるっぽい。
「アキラは本当のことを知っているのか」というくだり、滅茶苦茶覚えがあって……🥺


もしもアキラくんが移植されてしばらくして、自分の身に本当は何が起きたのかを知って悲しんだり恨んだりすることがあったら、本当に申し訳ないんだけど……
そういう可能性があったとしても、何もしなければいずれ消えゆくであろう命をそのままにするよりはマシかと思って……


アキラくんのことを思えばこそ断るという選択肢も決して悪ではないとは思うんだけど、
マコトは「オレが断ったところで別の誰かがこんな選択を強いられるのであれば」ということで承諾したのでした。


まあでもマコトは今後もアキラくんや医者野郎と連絡がつけられるようになったとしたら全力でアキラくんをサポートします、そういう男なので。


もうしばらくこのシナリオ噛んでると思う。とりあえずの感想でした。
壊胎ネタバレも込みのバージョンはまた後日したためたいと思います。
壊胎継続カタシロって良くて……(諸説あります)
彩都さん、突発にかかわらずお付き合いありがとうございました!畳む


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